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久野 義夫; 亀井 玄人
2001 MRS Fall Meeting, 0 Pages, 2002/00
ベントナイト鉱山の坑道で湧出する地下水を採水し、地下水およびコロイド組成について調査を行った。採水地点の地下深度が増加するにつれ、地下水のイオン強度が増加する傾向が確認された。浮遊成分は採水地点によって存在量の顕著な相違が認められたが、採水、静置後はいずれも数mg/L程度しか存在しなかった。イオン強度がおよそ0.01より大きいこれらの地下水中では、ベントナイトに起因するコロイドは安定には存在しにくいと考えられる。
鈴木 覚
2001 MRS Fall Meeting, 0 Pages, 2002/00
高レベル放射性廃棄物の地層処分における緩衝材と間隙水の相互作用について知るために、分子動力学法により層間水の振動スペクトルを解析した。計算された結果は赤外分光スペクトルの結果をよく再現していた。また、この研究により、スメクタイトの表面と水分子の間の水素結合は水分子を配合させる程度には強いが、水分子-水分子間の水素結合に比べると弱いということが明らかになった。
稲垣 八穂広*; 出光 一哉*; 有馬 立身*; 前田 敏克; 小川 弘道; 糸永 文雄
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.713, p.589 - 596, 2002/00
高レベルガラスに関するこれまでの研究により、地層処分されたガラスは長い時間をかけて水と反応し、より安定な鉱物相を形成するとされているが、鉱物の形成は長期間におけるガラスからの放射性核種の漏出に影響を及ぼす可能性がある。このため、本研究では高レベルガラスの鉱物相形成とそれに伴うセシウムの放出挙動を実験的に評価することを目的に、粉末状のR7T7ガラスを用いて高温のアルカリ溶液中における変質試験を行った。形成された鉱物相をXRDで観察した結果、主な生成鉱物としてゼオライト系鉱物のanalcimeがSiOアモルファスとともに存在すること及び条件によってはスメクタイト系鉱物のbeidelliteやgibbsiteが形成されることが分かった。また、溶液の分析により、セシウムの大部分がbeidelliteやanalcimeといった鉱物相への吸着により固化体中に保持されていることが推察された。
Bros, R.; 亀井 玄人
Materials Research Society Symposium Proceedings, Vol.713, 0 Pages, 2002/00
核種移行のナチュラルアナログとして、アフリカガボンのバンゴンベの天然原子炉を調査した。原子炉周辺の岩石中のウランおよびサマリウムの同位体分析を行った。これらはイライトと緑泥石にほとんどが吸着され、原子炉から数メートルの範囲以内にとどまっていた。